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青山学院大学では、キャンパスの各所に設置されたPCや専用端末から、いつでもプリント指示やWebメール、キャンパス情報にアクセスできる環境を実現している。そのパフォーマンスと信頼性、セキュリティを支えているのがNortel社の「Alteonシリーズ」だ。その先進システムはいかに構築されたのか。
*2005年3月時点の情報です。
明治初期に、アメリカ人宣教師により設立された学校が源流。伝統を守りつつ変革を求める大学として、さまざまな改革を行なってきた。2003年には、自然環境に恵まれた「相模原キャンパス」を開設。都心の立地を生かした「青山キャンパス」との相乗効果で、学生にとって有意義で、かつ社会に開かれた大学づくりを目指している。



利便性に優れた都心部と、自然環境に恵まれた郊外の双方にキャンパスを構える青山学院大学は、積極的にIT環境を整えてきたことでも知られている。学内には早くからネットワークシステムが導入され、教育、学生生活を支えてきた。現在、教職員/学生が利用するネットワークの利用者は約3万人と、大規模なものとなっている。
ネットワークの利用法はさまざまだ。学内の各所に設置された専用端末で休講などの授業情報が確認できる「学生情報サービス」や、各種の証明書を自動発行してくれる「証明書発行サービス」など、学生生活を便利にするサービスが充実。また、大学における教育に欠かせない講義/研究資料を扱う「教育研究システム」も、ネットワーク上で運用されている。
青山学院大学では、数度のシステム更新を経て、現在の教育研究システムを作り上げてきた。キャンパス内のPC教室や自宅などからプリント指示し、任意のプリンターから出力可能なICカード対応オンデマンドプリント課金システムやイントラネット、インターネットを問わずアクセス可能なWebメールシステムがその一部だ。
現状のシステム、つまり、2004年のシステム更新時のキーワードは“信頼性とパフォーマンスの向上”だった。同学で教育研究システムの運用に携わる祖父江氏は、その狙いを次のように表現する。「いまや、教育研究に、そして学生生活に、ネットワークは欠かせないものとなっています。レポートの提出、講義資料の準備、インターネットを活用した就職活動……いずれも、ネットワークがなければスムーズに行きません。特にメールがきちんとやりとりできるか、という点については、教員、学生ともに“死活問題”になることも多くなっています。ですから、ネットワークには信頼性が欠かせません。と同時に、3万人ものユーザーが利用するわけですから、パフォーマンスも問題になります。必要な資料を閲覧できない、アクセスが多いと遅くて使えなくなってしまう、といったことも避けなければなりません。そこで今回のシステム更新では、“信頼性とパフォーマンス”を重視したわけです。」
実際の更新にあたっては、上の二点に加え、セキュリティ面の向上も求められた。教職員/学生の個人情報や、重要な論文データなどが漏れ、悪用されることを避けるためだ。信頼性/パフォーマンス/高セキュリティ……理想のネットワークとも言えるシステム構築が課題となったわけだ。こうして、システム全体中でも最も重要なコンポーネントと言えるセキュアなWebメールシステムの検討が始まった。
2004年4月からの新しいWebメールシステムの運用開始に向け、具体的な仕様の検討に入ったのは約1年前。相模原キャンパスで、4月のオリエンテーション時に全新入生を対象に開く「IT講習会」までに、更新を終了させなければならない。
こうして、教育研究システム側からの要求に応える形で構築したのが、現在のWebメールシステムだ。構成のキーコンポーネントとなったのが、Nortel社の「Alteonシリーズ」だ。まず、学内の基幹ネットワークから接続する部分に、2台の負荷分散装置「Alteon Application Switch 2208(AAS2208)」を導入した。AAS2208は、トラフィックを制御し、メールサーバーへの負荷を分散する。Webメールシステム全体のパフォーマンスアップに必要不可欠だ。また同時に、Webメールシステム全体を冗長化することで、万が一いずれかの部分に障害が生じても、システム全体にダメージが及ぶのを防いでいる。
AAS2208と同時に導入されたのが、Webメールのセキュリティを高めるSSLアクセラレーター「Alteon SSL Accelerator 310(ASA310)」だ。ASA310は、データを暗号化して送受信するHTTPSプロトコルへの変換を実行する専用装置。ASA310の導入により、学内/学外を行き交うデータの安全性を確保した。また同時に、ASA310を導入することで、サーバーでのSSL処理をなくし、システム全体のパフォーマンスを向上することにも成功している。また、メールボックスをNAS(Network Attached Storage)で構築することにより、効率が良く、信頼性の高いメールシステムを実現した。
AAS2088とASA310、NASを中心とするシステムにより、信頼性/パフォーマンス/セキュリティをそれぞれ向上する、という目的は達成できた。「以前だと、細かいトラブルがいくつかありました。しかし、新しい構成に変更してからは、ほぼトラブルがありません。ユーザーの利便性を損なうことなく、セキュリティを高めることができ、良かったと思っています。」と、システム運用に当たる岸氏は言う。
実際の導入にあたっては、富士ゼロックスの迅速で丁寧な対応が目を惹いたという。「トラブルがあっても短時間で解決策を提示してくれますし、単にハードの交換という形ではなく、技術的な仕組みを丁寧に解説し、一緒に解決策を考えてくれます。こうした対応はありがたいことですね(岸氏)」。
今後の課題は、さらに信頼性を上げることと、管理/運用の手間が低減できる仕組みを導入することだと言う。さらに、「まだまだ、ネットワークで実現したいことがあります。教職員/学生に対するサービスをもっと拡充したいですね」と、祖父江氏は言う。

Nortel社の「Alteonシリーズ」の導入で、システムのパフォーマンス、信頼性の向上、セキュリティの強化を実現した青山学院大学。
本事例でもわかるように、Webシステムのパフォーマンスと安全性の向上を目指すらゆるシステムにおいて、導入を検討する価値がありそうだ。
| 販売代理店 | 富士ゼロックス株式会社 |
|---|---|
| 製造元 | ノーテルネットワークス株式会社 |
| 関連製品 | Alteon Application Switch |