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長年に渡って蓄積した技術文書を一元管理し、貴重な社内資産として有効活用したい。その実現のために協和化工株式会社がIPストレージとして採用したのが、NetworkAppliance社のストレージシステム「NetAppFAS200シリーズ」だ。ストレージとアプリケーションによる新しい技術文書管理システムの導入により、業務はどのように変わったのだろうか。
*2005年4月時点の情報です。
1952年8月に設立された機器開発・製造メーカーで、排ガス処理設備や空気清浄機、空調設備などの設計・製作・施工までを一貫して請け負っている。「環境もインフラの一つ」という視点に基づき、高度経済成長期からいち早く大気の浄化に取り組んできた。半世紀以上に渡って培われた技術力は高く評価され、官公庁や企業の多くに製品を納入している。



協和化工株式会社は、大気汚染の防止や大気浄化を目的とした機器を開発・製造・販売しているメーカーだ。東京本社と埼玉工場/分析センターで開発・設計・製造を行ない、全国各地の営業所を通じて官公庁や企業に対して納品/設置を行なっている。同社の業務の特徴は、取引先の要望に応じた「オーダーメイド」による製品開発が多いことだ。設置する環境にあわせ、装置や設備を個別に開発することが、ごく当たり前に行なわれている。
こうした業務上の特徴があるため、設計図や仕様書などの技術文書は、同社にとって重要な“社内資産”となっている。「設備の保守や管理を行なう上で、技術文書の存在は欠かせません。我々の開発する装置や設備は十年や二十年という長いスパンでお使い頂くものです。したがって、技術文書も長期間に渡って保存しておく必要があります。仮に失ってしまうと、大変なことになってしまうのです」と、技術部・部長の山田康雄氏は言う。
同社では、早くからCADによる開発・設計を行なってきた。作成した技術文書は、東京本社と埼玉工場/分析センターの二箇所で(案件ごとに)個別に保存・管理を行なってきた。「でも、従来の方法では限界があると感じていました」と、同社技術部の澤田昌己氏は言う。分散した技術データを一元管理し、有効活用したいというニーズは以前からあった。さらにデータの効率的なバックアップへのニーズも高まっていた。「仮にどちらかのデータベースに問題が生じたら、貴重な資産が失われてしまうからです。もちろん、テープで定期的なバックアップは取っていました。けれども、これだと手間も時間もかかります。もっと確実に、効率よく技術文書を守れる仕組みが必要でした」。
貴重な社内資産を守るための新しいシステムの構築へ、協和化工の新たな取り組みが始まった。同社では、従来の図面管理ソフトウエアから富士ゼロックスの最新の技術文書管理ソフトウエアである「ArcSuite Engineering」にリプレイスする計画が進んでいた。2004年9月のリプレイス時期に合わせ、同時にネットワークシステム全体を見直し、ストレージシステムにも改編を加えることになったのだ。
ストレージシステムとして検討されたのが、NetworkAppliance社の「NetApp FAS250」だった。「NetAppFAS250」には、データのバックアップを効率化する「NetAppSnapshotテクノロジー」と「NetAppSnapmirrorソフトウエア」が用意されている。前者のSnapshot機能は、保存したデータを同じローカルに定期的にコピーする機能。写真のスナップショットを撮るように瞬時(数秒)にデータをコピーすることができる。差分だけを定期的にコピーするため、保存するデータの容量が小さい。また、複数のローカルストレージに対してデータを分散することにより、万が一の復旧もしやすくなっている。さらに、コピーデータをテープにリストアする間もシステムを止める必要はない。後者のSnapmirrorソフトウエアは、データを別のストレージにミラーリングする機能がある。これにより万が一の災害時などでも、復旧が容易になる。この二つの機能を組み合わせることにより、貴重な技術文書を守れる仕組みを作れるのだ。
社内でのさまざまな検討を経て、同社では、技術文書管理システムのストレージとして「NetAppFAS250」の導入を決定した。「導入を決めたのは2003年の秋頃でした。富士ゼロックスの技術力を信頼していましたので、細かい仕様などの要望は特にしていません。“使えるシステムにしてくれ”と言ったくらいでしょうか(笑)」と、澤田氏は当時を振り返る。
実際の導入作業が行なわれたのは、2004年の7月から10月にかけてだ。現行のシステムと併用する形で、順次移行作業が行なわれていった。「テスト期間、併用期間、そして完全に移行してから……どの段階でもほとんど業務が停止することはありませんでした(山田氏)」。
新しい技術文書管理システムの導入以降、同社では業務効率が大幅に向上したという。まず、「ArcSuite Engineering」を利用することで、設計図などの技術文書を統合管理することができるようになった。「設計や開発に直接関わる社員だけでなく、営業所の担当社員などでも技術文書を共有できる仕組みになっています。必要な時に、必要な場所で、技術的なデータを確認できるのは便利ですね(山田氏)」。
ストレージシステム「NetApp FAS250」は、データの一元管理とバックアップの効率化だけでなくTCO削減にも役立ったという。「それまで東京と埼玉で個別に管理していたデータベースを、東京の一箇所にまとめることができました。IP-VPNを使って、両拠点間でデータを共有する仕組みも導入したからです。そのため、運用コストはかなり下がっています。もちろん、万が一の時でもデータが復旧できるという安心感や、バックアップにかかる時間が少ない(=業務が止まる時間が短い)ことによるメリットも、非常に大きいものがあります(澤田氏)」。
現在、同システムで運用中なのは技術文書データのみだが、将来的には事務系データ(経理情報など)にも、このシステムを応用したいという。NetworkAppliance社と富士ゼロックスのソリューションが、貴重な社内資産を、効率的に活用・保護できるシステムを実現した。

Network Appliance社の「FAS200シリーズ」により、効率的なデータ管理を実現した協和化工株式会社。SnapshotとSnapmirror技術によって安全性と効率も兼ね備えたシステムになっているのが特徴だ。蓄積したデータの有効活用と重要性を認識している企業なら、ぜひ導入を検討したい。
| 販売代理店 | 富士ゼロックス株式会社 |
|---|---|
| 開発元 | ネットアップ株式会社 |
| 関連製品 | NetApp FAS |